データエンジニアになって変わったこと

業務システムの開発からデータ基盤チームに異動して、仕事の進め方が大きく変わった。

業務システムは「日々の業務を正確に実行する」のが目的。データの作成・更新・削除が頻繁に起きるから、正規化してデータの整合性を保つ設計が基本だった。

一方、データウェアハウスは「データを分析して意思決定に活用する」のが目的。読み取りしか発生しないので、分析する人がわかりやすいように、あえて非正規化してテーブル結合を減らす設計にする。

業務システム開発では、「この機能を作って」と要件が比較的はっきりしていた。でもデータ基盤では、ユーザー自身も何が欲しいかわかっていないことが多い。

なぜなら、ユーザーは普段の業務で手一杯。本当はデータを見て意思決定したいけど、分析する時間がない。だから「このデータが見たい」といった要望は上がってきづらい。

待っているだけでは何も始まらない。だから自分からユーザーのビジネスを理解して、「こういうデータが見えたら役立ちませんか?」と提案していく。要件を引き出すのではなく、要件を一緒に作る感覚に近い。

正直、最初は億劫だった。でも、ユーザーのビジネスモデルを理解していく中で、データ基盤が持つ価値が見えてきた。

業務システムは業務を支えるインフラだけど、データ基盤はビジネスの意思決定そのものに関わる。主体的に価値を提案していくこのスタイルに、今はやりがいを感じている。